分からないところを見つけることも私たちの役目です。

現在、中間試験対策の真っ最中です。このような定期試験において、一番怖いのが「わかっているつもり」と「間違えて覚えている」ことです。昨日も生徒が解き終えた英語のワークをチェックしていると、単語のつづりの誤りや、三単現のsのつけ忘れ等、いくつか本人が気付いていないミスがありました。また、生徒たちが勉強に取り組んでいるところを見て回っていると、よく理解できていない箇所があることを発見することがよくあります。

私たちは生徒たちが自分でも気づいていない、試験で点数を落としてしまう箇所を見つけて指摘することも大切な仕事だと思っています。それらをわかりやすく説明した上で、類似問題を解かせること、状況によってはより易しい問題に取り組ませたり、より難易度の高い問題に取り組ませたり生徒個々を見て判断します。

毎日塾に来て頑張っている生徒たちが、努力をきちんと結果に結びつけ、次も頑張ろうと思えるように指導していくこと、これも塾の役割だと思っています。

創研塾のブログ(令和4年9月29日)より

漢字検定締切間近!

今年度第2回漢字検定の締め切りが近づいています。創研塾は準会場ですので塾生でなくても、また社会人の方でも利用いただけます。受験可能級は10級から2級まで、費用は下記の通りです。

〇検定日 11月4日(金)19:00~

〇受付締め切り日 9月30日(金)

〇検定料
1級 6,000円
準1級 5,500円
2級 4,500円
準2~4級 各3,500円
5~7級 各3,000円
8~10級    各2,500円

〇申込方法 検定料をご持参の上、創研塾小作本館まで直接お越しください。(東京都青梅市新町4-14-17)なお、不在や授業中の場合がありますので、事前にメール等でお越しになる日時をお知らせください。

メール info@sokenweb.com

〇コロナ対策のため、定員を設けております。定員に達した場合には締め切り前でも受付を終了する場合があります。

都立高校入試英語で点数を取るには(その3)

中高大受験 難関校・人気校なら創研塾

私が通っていた高校は、全生徒の3分の1が海外の現地学校出身者、3分の1が海外の日本人学校出身者、そして残りの3分の1が私のように国内の中学校出身者でした。私のように国内の中学校出身者として入学した生徒のうちにも、海外に住んではいたものの規定の年数に到達しなかったり、帰国してから長かったりしたために外国の学校出身者枠に入れなかった生徒もいました。ですから私のように国内の中学校出身者は完全に少数派でした。

入学式では外国人の先生が挨拶を英語で行い、私は後で日本語に訳してくれるのだろうと思っていたところそのまま入学式が進行してしまって驚きました。上級生が歌ってくれた校歌は歌詞がすべて英語でした。写真撮影に向かうときの周囲の生徒同士の会話も英語で行われているなど、初めは完全に気後れしてしまいました。入学後しばらくして通常授業が始まり、休み時間に前に座っている同級生に「次の授業って宿題出ていたっけ?」と尋ねたところ「ごめんなさい、もう少しゆっくり話してくれる?まだ日本語に慣れていなくて。英語ならわかるんだけど。」と言われてまた驚きました。廊下でも英語があちこちで飛び交う、そんな環境でした。

だんだんと友達ができ、英語の方が得意な友達も増えていきました。少しでも会話の内容を理解したいと思いましたし、英語で話したいと思いました。英語の練習をしたいと思い、英文と日本文が対照できるものを探しましたが、当時はまだインターネットは普及しておらず、そのようなものはなかなか見つかりませんでした。

いつも英文と日本文が対照できるものを探していてようやく見つけられたのが二つです。一つは英語の歌の歌詞カードです。かなり意訳はされているものの発音と何を言っているのかをすぐに知ることができました。当時学校ではヘビメタが流行していたので、かなり早口でしたし独特な言い回しも多かったと思うのですが、楽しみながら英語に触れることができました。もう一つは聖書です。私はクリスチャンではありませんが、学校がキリスト教系の学校でしたので入学式で新約聖書を渡されました。聖書も英語と日本語が対照できるように作られていたので、意味が分からないことがたくさんありつつも家で暇なときには聖書を読んでいました。そんなことを続けていたある日、夢を見ました。夢の中で私は英語で話していました。朝目覚めたとき、そのような夢を見ることができたことが嬉しかったのを今でも覚えています。

さて、前置きがとても長くなりました。高校入試において英語の長文を短時間で読めるようにしておくことは絶対に必要なことです。そのための練習としてたくさんの英文に触れることはとても重要なのはこのところ何回か書きました。私の高校時代と違って、今はインターネットで検索すればそれこそ膨大な量の英文が出てきます。日本語訳を見つけるのも難しくないでしょう。たくさんの英文を手軽に手に入れられるのは良いのですが、自分のペースを上げていくにはさらに工夫が必要です。

英語の教科書や塾で渡すテキストには各ページにQRコードが付いています。スマートフォンやタブレットで読み込むと英語の音声をいつ・どこででも聞くことができます。さらにアプリの設定次第では音声の読み上げ速度を変えて聞くこともできます。都立自校作成校や私立の大学付属などの難関校を目指す生徒には、英文を指や目でたどりながら音声読み上げを通常よりも速度をあげて聞くように指示を出しています。この音声読み上げがサポートになり、ペースメーカーの役割を果たすことになり、自分のペースよりも速いスピードで読み進めるトレーニングになるのです。気を抜くと音声読み上げに置いて行かれてしまうからです。

先日、生徒たちに最近英文を読む速度が上がってきているか確認しました。まだ実感としては薄いようですが、私が授業中に生徒たちの様子を見ていると確実に速度は上がってきています。ただ、問題レベルも上がってきているので今度は答えるのに時間がかかっているようです。こちらの対策も今後していかなければなりません。また工夫してみようと思います。

今日も振替で学校が休みの生徒たちが朝から塾に来て試験勉強に取り組んでいます。彼らの努力が結果に結びつくよう、私も効果の出る方法を色々と模索しています。

漢字検定受付中

現在、令和4年度第2回の漢字検定を受付中です。

創研塾は準会場です。塾生以外の方もご利用いただけます。

中3生が高校入試の優遇等に漢字検定を利用する場合には、今回が最後のチャンスです。

実施日:11月4日(金)19:00~

申込締切日:9月30日(金)

申込方法:創研塾小作本館に直接お越しください。

※授業や面談を行っている場合がありますので、事前にお越しになる日時をお知らせください。

中高大受験 難関校・人気校なら創研塾

都立高校入試英語で点数を取るには(その2)…丁寧に日本語訳してはいけない。

日記

2022-09-06 16:17:38(創研塾のブログより)

都立高校入試の英語では、相当な量の英文を読まなければ得点できないことを先日書きました。では、それに向けてどのようなトレーニングをしていけば良いのでしょうか。

英語の長文を読む際に、私が生徒たちへ繰り返し伝えているのは、「丁寧に日本語に訳してはいけない。」と言うことです。「訳さない方が良い。」ではなく、「丁寧に訳してはいけない。」と言い続けています。理由は、英語と日本語では語順が異なるからです。丁寧に日本語に訳そうとすれば、いったん英文を最後まで読み、その上で日本語の語順に直して訳さなければなりません。これではあっという間に試験時間が終了してしまうのです。試験時間については、50分が与えられています。しかし、この50分の中におよそ10分間のリスニングの時間が含まれています。そうすると正味40分間で英語の長文を読み、解答しなければなりません。さらに英作文問題が毎年出題されますから、長文を読むために与えられた時間は本当に限られたものとなってくるのです。

参考:令和4年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題(英語)
   東京都教育委員会のWEBサイトより

丁寧に日本語に訳さないのであれば、どのように長文を読めばよいかと言うと、第一段階としてスラッシュリーディングを実践させています。スラッシュリーディングとは、意味の切れ目で英文にスラッシュ「/」を入れ、スラッシュで区切られた部分ごとに訳していく英文読解法です。

例えば

I bought an English book at the store yesterday.

(私は昨日その店で英語の本を買いました。)

これを見てもらえば、日本語に訳す際には、最後まで読んで日本語の語順に合わせなければならないと書いた意味が分かってもらえると思います。

これをスラッシュリーディングをすると

I bought / an English book / at the store / yesterday.

(私は買った/英語の本を/その店で/昨日)

となります。自分以外の人に伝える場合にはこれでは不親切ですが、自分だけが長文を読み進めるためには、これで十分意味が分かるのではないでしょうか。

この方法で英語の長文を読む習慣をつけると、丁寧に訳した場合に比べてかなり時間の短縮ができるようになります。もちろんいきなりできるようになるわけではありませんから、トレーニングは必要です。

以前、「先生、長文問題は下線部の前後だけ読めば解けるのではないのですか?」と私に質問してきた生徒がいました。どこでそのような読み方を聞いたのか分かりませんが、これでは英文全体を把握することができませんし、正答率は一向に上がりません。前回の繰り返しになりますが、都立高校入試の英語は、国語の長文問題と同じように文章全体の内容をつかまなければ解けないからです。

長文を速く読むためのトレーニングにはまだ続きがあります。また機会を見てこのブログに書きたいと思います。